お知らせ

2018年03月20日

「一般社団法人 伝統を未来につなげる会」との合併のお知らせ

平素は、当会の活動に格別のご支援、ご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

さて、昨年6月24日に開催された第二回通常総会において、会の法人化についての
決議事項が承認可決されたことを踏まえ、当会は一般社団法人化または既存団体
との合併を視野に調整を重ねて参りました。その結果、これまで任意団体として進め
てきた伝統木造技術文化遺産準備会としての事業活動を2018年3月31日に終了させ、
4月1日からは「一般社団法人 伝統を未来につなげる会」と合併し、新たな活動を
展開していく運びとなりましたことをご報告申し上げます。

当会は 3年前に京都でキックオフフォーラムを開催し、活動をスタートさせました。
設立当初より「伝統構法:日本建築の匠の技をユネスコ無形文化遺産に!」という
スローガンを掲げ、会員の皆様のご協力のもとに、様々な活動を展開して参りました。

そして、今年の 2月に開催された無形文化遺産保護条約関係省庁連絡会議において
「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」が 2020 年に登録
されるユネスコ無形文化遺産の提案案件として決定したことが文化庁から発表され
ました。これまで運動を続けてきた私たちにとって大きな成果であり、ここまで辿り
着けたのも、ひとえに皆様のあたたかい応援があってのことと、心より御礼申し上げます。

しかし、今回発表された無形文化遺産への申請対象は、我々が文化庁に要望してきた
内容のすべてを含むものではありません。今後の活動では、保存修理技術だけでなく、
新築で伝統木造住宅を建てる技術や、職人の道具をつくる技術、庭園や石垣普請の技術、
日本の山の木を守り育てるしくみにまで無形文化遺産登録の範囲を広げることを要望して
いきたいと考えます。そして、業界全体と国民が一丸となり、オールジャパン体制での
活動を展開することで、伝統技術が次世代に継承されていくことを最終目的としています。
皆様には引き続き、ご支援・ご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い致します。