キックオフフォーラム

「伝統構法を無形文化遺産に!」運動の皮切りとして、2015年3月28日(土)に京都でキックオフフォーラムを行います。

3月28日(土) に行うキックオフフォーラムの参加申し込みですが、会場の定員に達したため、受付を終了しました。
たくさんのお申し込み、ありがとうございました。

flyer
チラシPDFダウンロード(5MB)

伝統構法をユネスコの無形文化遺産に登録するための運動の皮切りとしてキックオフフォーラムを行います。
参加には事前申込みが必要で、先着300名限定です。

日時

2015年3月28日(土)
13:00〜17:00

参加費

1,000円

プログラム

12:50開場
13:00受付開始
13:30開会挨拶中村 昌生
(伝統木造技術文化遺産準備会 会長)
主旨説明大江 忍
(伝統木造技術文化遺産準備会 事務局)
13:45基調講演
「伝統木造建築技術の先端性」
渡辺 一正
(NPO市民文化財ネットワーク鳥取 理事長) 
14:45休憩 (15分間)
15:00パネルディスカッション
「日本の生活文化と伝統構法」
コーディネート:
中村 昌生

パネラー: 
小川三夫(堂宮大工棟梁)
片山九郎右衛門(能楽師)
森田 りえ子(日本画家)
渡辺 一正
16:30伝統構法に携わる職人たちのメッセージ
16:45事務局から今後の関連イベントなどの告知
17:00閉会
18:30〜20:30懇親会
(要参加申込)
会場:京都タワーホテル
参加費:8,000円

基調講演の内容の紹介

「伝統木造建築技術の先端性」

伝統とは、その前の時代から継承する価値があると認められ、引き継がれてきた種々の工夫の総体である。固定的で無く、常に進歩・前進する「伝統=先端」と言ってもよい。均質さを前提とし、それからはずれるものを切り捨てる近代工学と違い、伝統木造では、樹種や生育環境、樹木の部位などによって異なる木材の特性を「適材適所」にうまく引き出し、さまざまなニーズの各種の部材に使い分け、接合部の複雑な挙動に巧みに対応させる。この「伝統=先端の木造技術の凄さ」を紐解く。

講師紹介:渡辺 一正

issho_2元建設省建築研究部長、元鳥取環境大学教授。NPO 市民文化財ネットワーク鳥取の理事長として地域まちづくり活動を行う。現在、天保6年(1835年)に建築されたといわれる旧岡崎邸の保存運動に奔走中。岡崎邸は現代でも参考となる耐震構法など実験的な試みがなされ参照すべきものが多い。

パネルディスカッション登壇者の紹介

中村 昌生(建築家・茶室研究者)

masao_21927年生まれ。日本の建築家、建築学者(日本建築史)。京都工芸繊維大学名誉教授、福井工業大学名誉教授。茶室・数奇屋建築・研究の第一人者として、文化財保護審議会専門委員や桂離宮整備委員、茶の湯文化学会会長等を歴任。木造建築の伝統の継承と発展を目的とした京都伝統建築技術協会を1980年に設立。それまでは利休の茶室に偏りがちだった茶室研究の対象を室町から江戸時代さらに近代まで広げた。失われた茶室についての丹念な文献調査に基づく、復元・再現にも手腕を発揮。日本建築学会賞、圓山文化賞、京都府文化特別功労賞など受賞。著書に「茶の建築」「数寄の空間」「数寄屋古典集成」等。

小川三夫(堂宮大工棟梁)

ogawa高校の修学旅行で法隆寺五重塔を見たことがきっかけとなり、卒業後法隆寺宮大工の西岡常一の門を叩くが断られる。仏壇屋などで修行をした後に、22歳で西岡棟梁の唯一の内弟子となる。生前西岡は小川を評して「たった一人の弟子であるけれども、私の魂を受け継いでくれてると思います。」と述べている。法輪寺三重塔、薬師寺金堂、薬師寺西塔(三重塔)の再建に副棟梁として活躍。共著に「木のいのち木のこころ」、著書に「不揃いの木を組む」「棟梁 〜技を伝え、人を育てる〜」

片山九郎右衛門(能楽師)

katayama1964年、片山幽雪(九世片山九郎右衛門))の長男、京舞井上流の四代目井上八千代の孫として京都府に生まれる。父および八世観世銕之亟に師事し、1970年『岩船』で初シテ。父と共に片山定期能楽会を主宰。全国各地で多数の公演に出演するほか、海外公演にも積極的に参加。1997年京都府文化賞奨励賞。2003年京都市芸術新人賞、2003年文化庁芸術祭新人賞、2007年日本伝統文化振興財団賞を受賞。社団法人京都観世会会長、財団法人片山家能楽・京舞保存財団常務理事。国民文化祭・京都2011(京都国文祭)総合開・閉会式舞台プロデューサー。


森田 りえ子(日本画家)

morita兵庫県神戸市生まれ。四季を彩る花々や、京都の伝統文化を受け継ぐ舞妓達、 エキゾティックな女性像等卓越した描写力で表現する日本画家。奈良東大寺絵馬、真澄寺別院流響院・襖絵などを制作。京都府文化賞功労賞、京都府あけぼの賞受賞。京都市立芸術大学客員教授。 次代の日本画を託される画家として日本画壇で注目されている。

フォーラム会場:ひと・まち交流館 京都 大会議室

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京都市下京区西木屋町通上ノ口上る梅湊町83-1

交通アクセス

バス 京都市バス4、17、205号系統 「河原町正面」下車すぐ
電車 京阪電車「清水五条」より徒歩8分、地下鉄烏丸線「五条」より徒歩10分

有料立体駐車場がありますが、なるべく公共交通機関をご利用ください。

主催

伝統木造技術文化遺産準備会

共催

一般社団法人 伝統を未来につなげる会、これからの木造住宅を考える連絡会

後援

一般財団法人 京都伝統建築技術協会、公益財団法人 竹中大工道具館、NPO法人 日本伝統建築技術協会、NPO法人 伝統木構造の会、NPO法人 緑の列島ネットワーク、NPO法人 日本民家再生協会、職人がつくる木の家ネット、削ろう会、斫ろう会、木工具温故会、京都建築専門学校、日本建築専門学校、川越 蔵の会、京都市、京都府

それぞれの団体の詳細につきましては、賛同団体のページをご覧ください